水をセーブするため、ごみを増やす?

    私はカリフォルニア州オレンジカウンティという場所に10年ほど滞在しました。夏は暑いですが、気温がそれほど上がるわけではありません。しかし何といっても乾燥がすごいのです。あまりに雨が降らないと、水不足に陥り、洗車や芝生への水やりなどの禁止令が出されます。日本ではちょっと考えられないですね。

    私が滞在した知人の家ではペーパープレートやプラスチックコップをよく使っていました。使い捨てとは言え、結構厚さがあるため、使いやすいです。しかし日本人の私からすると毎回捨てるのがもったいないと感じていましたが、なぜだかすぐわかりました。カリフォルニアではゴミを捨てる土地はたくさんあるけど、水が足りないため、皿やコップを毎回洗うより使い捨てにした方が環境に良いというのです。

    とは言いつつ、鍋などを洗っている最中、水を出しっぱなしにして冷蔵庫で何かを探しているという光景も目にしていたため、ふ~ん?と思うことは多々ありました。日本人は環境への配慮、資源の量が限られているという認識を持って生活(せざるを得ない)していますが、アメリカのように広大な土地の生活はそのような認識があまりないですし、認識を変えることも難しいなと感じました。環境に配慮した生活を送るには、限りある資源、環境保護に対する認識を世界中の人の間で、一定レベル統一する必要があるのだろうな、と感じるこの頃です。