米国大学留学-体験談~州立大学時代

    前回まではアメリカのコミュニティカレッジ時代の勉強や生活についてお伝えしました。

    4年制大学へはコミュニティカレッジの協力を得て編入申請しました。正直詳細は全く覚えていません。

    それくらいスムーズに編入できました。

    大学選び

    少し話は戻りますが、編入するにあたりどの大学にするのかどのように決定したかお話します。

    ご存じの通り、カリフォルニア州にはさまざまな大学があります。

    大まかに分けると私立大学、カリフォルニア大学(University of California-UC)、カリフォルニア州大学(California States of University-CSUまたはCal State)があります。

    私立大学は費用が高いが質の良い教育が受けられるという印象があります。

    カリフォルニア大学はまあまあ成績(高校時代やコミュニティカレッジ時代の)の良い学生が選ぶ大学です。オレンジカウンティ近郊ではバークレーやUCLA、UCSDなどが有名どころです。

    そしてカリフォルニア州立大学があります。

    このように入学時の成績で入学できるかどうかが影響されるため、編入する大学を意識してコミュニティカレッジで良い成績を取るよう勉強します。

    私はご察しの通り、カリフォルニア州立大学を選びました。

    選択肢としてはカリフォルニア州立フラトンかロングビーチがありました。ちなみにロングビーチはスティーブンスピルバーグが通った大学としても知られています。

    とにかくカリフォルニアでの運転が嫌いだったため、電車で通えるフラトンを選びました。

    費用

    私は4年制大学に編入するころには結婚し、永住権を取得していましたので、Residentの費用をご紹介します。

    (15年以上前の費用なので参考にはならないかもしれません。)

    1セメスター4000ドルほど支払っていたと記憶しています。私はSubsidiary、つまり奨学金のようなもので賄っておりました。

    しかし、2008年のいわゆるリーマンショックの影響を受けて、大学費用がどんどん上がる状況にいました。

    当時アメリカもやはり4年制大学の卒業証書を手に入れ、良い仕事に就く、または昇進することを望んでいた生徒たちがほとんどです。

    学生としてはこの費用の増加はどうにもならない問題で、結局支払うしかありませんでした。

    私は早く単位を取って卒業することを決心しました。

    授業

    4年制大ではほとんどのクラスでグループプロジェクトがありました。

    あるテーマを基に4、5人のグループに分かれ、リサーチをし、レポートをまとめ、セメスターの最後に発表するのです。

    最初は「マジか!」と思いました。本当に。

    でもよく考えてみてください。

    アメリカは多種多様な人種がいます。移民もたくさんいます。

    アメリカで生まれ育った人たちだって、完璧な英語でレポートをかけるわけではないし、人前で話すのが得意なわけではない。

    英語が第一言語でなくても、きちんとやることをやればグループプロジェクトもこなしていけるのです。

    脱落していくのは、留学生や英語が母国でない人ではなく、やはりやり抜こうという気持ちが弱い人達だったのです。

    (という私も学校を辞めて日本に帰ろうと思ったことは数えきれないほどありました。でも卒業証書を手に入れるのと中退するのとでは、特に日本に帰ってからの人生がだいぶ違ってくると思います。だから今学校を辞めたいと思っていたら、もう少し気楽に少しずつ、でも辞めないで頑張ってほしい!)

    個性的な先生やクラスメートたち

    私が通ったCSU Fullertonには個性的な先生方がたくさんいました。

    マーケティングクラスの友達のような気さくな先生、国際ファイナンスのビジネスパートナーを生徒の中から選ぼうとする先生、スカイダイビングにはまった超頭の良いファイナンスの先生など。

    ビジネス思考の先生が多く、まさにビジネスのための勉強をしている!という感じでした。

    もちろんクラスメートもビジネス思考の人が多かったです。

    働きながら学校に通っているという生徒が多く、勉強には熱心でした。教科書の内容だけでなく、実際のビジネスに当てはめたような質問をする人も多く、刺激的な環境だったなと今思います。

    留学をぜひおすすめしたい!

    費用がかかるのはわかります!

    でもそれ以上に人生経験になります!多種多様な人々と生活すること、海外の文化に触れること、自分がマイノリティとして生活する不自由さ、プレゼンテーションで何を言っているのか分からなくなりながらもプロジェクトを仲間と共に終わらせる達成感。

    さまざまな楽しいこと、うれしいこと、悲しいこと、悔しいこと、辛いことを経験します。そして日本の良さを知れたり、親や友人への感謝の気持ちが芽生えたり、海外の大学を卒業したという自信が生まれます。

    これらの経験は、人生で直面する課題に立ち向かって解決しようとする強さの基礎となります。

    当たり前と思っていたことや物に感謝できるようになります。

    これから世界の距離はどんどん縮まります。AIも進化していきます。

    このような状況下で自分は何ができるのか、何の役に立つことができるのか考えられる人間になってください!