なぜBCPと英語?-私の経歴にあります。

    個人事業を始めようと思い、自分には何ができるかを考えました。

    また、何が好きかを考えました。

    できること-英語、好きな事-BCP。

    これらを私の個人事業の2本柱としました。

    感覚としては英語85%、BCP15%くらいの量で仕事があると最高だと感じています。

    そもそもなぜこの2つ?

    なぜ英語とBCPなのかというと、それは私の経歴に関連があります。

    アメリカの大学を卒業して日本に帰国したとき、私は子育て中。

    まずパートの仕事をしてから、離婚することになったため、フルタイムの仕事を探すことになったのです。

    その際、英語力はあるけれど、それ以外日本で役立ちそうなスキルは何もない私は、派遣会社に登録し、仕事を探すことにしました。

    そこで出会ったのが、外資系金融企業のリスク管理の仕事でした。

    リスク管理部って、聞いたことないし、どんな仕事なのかも全くわからない私はこの仕事を受けるべきかかなり悩みました。

    というのも、私は次の仕事を生涯のキャリアにしようと決意していたからです。

    例えば、人事や経理などが良いな、と軽く考えていた中で、リスク管理という仕事の話をいただいたのでした。

    仕事場も近いし、時間も9時-17時、時給もそんなに悪くないということで受けることにしました。

    そのリスク管理の仕事の一つがBCPだったのです。

    BCP???初めて聞いた~。

    そもそもリスク管理部で取り扱う仕事は、初めて聞く言葉ばかりで、しかもチューリッヒにある本社からの指示やマニュアルを扱うことが多く、最初の頃はチンプンカンプンでした。

    それでも少しずつ慣れていくうちに、人の常識を持って素朴な疑問として対応すれば、これはすごく楽しい仕事かもしれない!と思い始めました。

    さらに心配性の私には天から降ってきた最高の仕事と思えるようになったのです。

    しかもヨーロッパの金融業界のリスク管理は世界をリードするフィールドであり、頻繁に既存の手法を改善したり、新しい手法を試み、リスク管理を高度化しています。

    全社レベルと部門別のBCPの毎年の更新もリスク管理部主導で行っており、各部とお仕事させてもらえたことはとても楽しい仕事でした。

    幸か不幸か、私は大きな災害を避けるようにアメリカに行き、日本に帰ってきて東京に行き、八戸に戻ってきたため、経験値が足りていません。

    それを実際に災害を体験した方からお話を伺って、どのような状況で、その時何が必要で、事前にどんな準備が必要かなどを想像しながらBCP更新の作業を行いました。

    そして恒例の全部門の部門長を集めた机上訓練。これもまた面白い!

    そもそも論のお互いの電話番号の共有から、サテライトオフィスまでの担当者の移動から、危機対策本部メンバーの確認から、机上訓練でやっと気づける事項がたくさんあります。

    机上訓練は、さまざまな気づきを得られる会議でもありますが、普段あまり関わりのない部門通しの部門長がお互いの業務についての状況を共有できる貴重な時間ともなります。

    ここで重要なのは楽観主義の傾向が強い進行役です。そして私の上司は適任者でした。

    皆さんのことをよーく知っていらっしゃるし、良い意味でテキトーなので、ざっくばらんに話し合える雰囲気にしていきながら、机上訓練の重要ポイントは抑えるという絶妙なスキルを持っていらっしゃいました。

    部門長の皆さんにはご多忙しい中で、この机上訓練のために時間を割いて、快く参加していただいて、心から感謝しておりました!

    それほどBCPを重要だとする社風だったと同時に、私の部長の人柄によるものも大きかったと思います。

    BCP-備えあれば患いなし

    BCPを策定していらっしゃらない企業様、まず小さいところからで良いので、始めてみませんか。

    そして各部門長が集まって、ざっくばらんに話をする場として、年に一度机上訓練をしてみませんか。

    災害が多い昨今では、本当に「備えあれば患いなし」です。

    BCPはこのように楽しく準備できれば最高です。

    私の経歴に戻りますが、BCP策定の経験からBCP策定や机上訓練支援が可能です。

    また英語もそれなりのレベルですので、ぜひ英訳等が必要な場合はお気軽にお問い合わせくださいませ。