米国大学留学-体験談~コミュニティカレッジ時代
前回「米国大学留学-体験談~入学手続き」では、コミュニティカレッジに入学するまでの手続き等について書きました。
いよいよ授業開始です!
ESL(English as Second Lauguage)
入学当時、私は英語に自信がありませんでした。
実際、英語の入学テストではESLを初級クラスレベルから受講しなければならないことになり、さらに数学も何クラスも受講し、卒業までかなり気が遠くなるような道のりでした。
でもやはりESLは英語の基礎、発音から文法、文章の書き方、構成なども習うことができるので、受講して良かったと今では思います。TOEFLなどのテストで高得点を取って、ESLをスキップして大学に入るよりも、ESLを受講して本場の英語を学ぶことができたのは、留学した意味があると個人的には感じました。
結局専攻を会計に変更し、4年制大学へのビジネス専攻での編入も予定していたため、リベラルアーツ(一般的な教養)から会計、ビジネス関連のクラスなどをカウンセラーと相談しながら、どのクラスをどの順番で受講するのかなどを決めて、淡々と単位を取得していきました。
リベラルアーツ
コミュニティカレッジでのリベラルアーツは本当に楽しかった!クラスはある分野から何単位と決められて、その分野の中からクラスを選択します。
英語や数学、心理学、会計、歴史、道徳、体育、コミュニケーションなど一般的な教科が大部分でした。
Filmのクラスは授業はほとんど映画を見て、テストが何回かあり終わりました。「風と共に去りぬ」やチャップリン映画など、歴史やアメリカ文化などを反映している歴史的映画がやはり多かったです。
あと印象に残っているのはSociologyのクラスです。人間行動について勉強するクラスでしたが、さまざまな国の文化による人間行動の違いや、同じ国にいてもそれぞれのソーシャルディスタンスの許容範囲が違ったり、男女間でも物の考え方や行動が違う傾向にあったりと、当たり前と思っていることを学ぶクラスでした。
体育は空手を受講しました。セメスター最後の方には腕立て伏せが楽々できるようになっていました。笑
英語レベルと数学
入学当初、英語のレベルが低かったため、クラスについていけるか心配でした。
しかし、大丈夫です!
それはコミュニティカレッジのリベラルアーツのクラスは楽しくて英語がそれほど分からなくてもついていけるレベルのクラスが多いからです。
これはやはり多種多様な人が通っているからこそだとも思います。
そして数学!私は高校で数学が得意な方でしたが、アメリカでも数学のテストではいつもトップでした。でも授業で習ったことがテストに出るので簡単と思っていましたが、クラスメイトはかなり苦戦していました。日本人はやはり数学が得意なのかな、と感じました。
大学生活
私は元々留学生でもできるアルバイトを期待して留学したのですが、それがソーシャルセキュリティー番号取得条件などの変更などに伴い、結局できないということになり、かなりの貧乏生活を送っていました。
そこで日曜に大学の駐車場で開催されるマーケットに通っていました。そこでは洋服や靴、雑貨などさまざまな物が売られていて、しかも安いのでかなりお世話になりました。
あとはたくさんあるビーチ(ハンティントンビーチやニューポートビーチ、少し上のほうではベニスビーチ)に友達に連れて行ってもらい、時間を過ごしたりしました。
カリフォルニアではやはり車は必需品で、後々免許を取得し運転するようになりました。アメリカの免許証取得は、筆記テストを受け、実際のドライビングテストを受けて合格するだけです。費用も20ドルくらいでした!びっくり!
ただし、現在は留学生がソーシャルセキュリティー番号を取得できるか不明で、運転免許証を取得するにはソーシャルセキュリティー番号が必要だということだったので、免許証を取得できるのかは定かではありません。
国際免許証についても、警察官によってはこのような制度を知らない場合もあり、運転できないよと言われた友達も、当時いました。
でも何においても、アメリカではこんな感じです。たらい回しにされることは日常茶飯事です。
治安や人種差別
治安はあまりよくなかったです。夜はよく誰かを追うヘリコプターがライトを照らしてアパートの周辺を飛び回っていました。
ただ、私は危険な目に合ったことがなく、夜中も一人で犬の散歩などをしていると、パトロールのお兄さんが心配してくれたからなのか、なんとなく一緒に歩くということもありました。気を付けたに越したことはありません!
人種差別はよくあります。最近ではよくアジア人や黒人に対する人種差別が報道されていますが、反対もあるのです。
例えばベトナム人経営の飲食店が白人のお客の入店を断るということもあります。
日本人は比較的どの国の人からも歓迎される印象がありました。「I’m Japanese」と言えば、ほとんどの場所で笑顔で対応してくれた記憶があります。
ただ明らか様に態度を変える人がいることは事実です。それは人種差別というよりかはその人の問題でしょう。
ということで、次はとうとう4年制大学への編入です。4年生大学はコミュニティカレッジとはだいぶ違います。お楽しみに!