BCPは「One Size Fits All」ではない。

    まず、One Size Fits Allとは、すべての人が当てはまるであろうと考えられた枠組みという意味で良く使われます。

    BCPを策定するためにさまざまな本や指針などがありますが、それらを確認するとだいたい同じような内容が書かれていると思います。
    それにも関わらずなんとなくピンと来なかったり、本当に必要なのかと考える企業様もいらっしゃるでしょう。

    BCPは頭の体操

    以前にも書きましたが、BCPは頭の体操です。もしこれがこうなったら、この業務はどうなる?誰が、いつ、どこで?とさまざまな想定が思い浮かんできます。
    それらをまずは、経営陣や部門長レベルの方々がトップダウンで策定し、全社レベルのBCPとします。
    その時点では、本や指針に沿ったやり方で行うのが正と考えます。
    まずは「お弁当箱」を作りましょう。ここまではOne Size Fits AllでOKです。

    個々の会社にあったBCP策定

    ここからが重要です。
    1. 重要業務の洗い出し、2. シナリオをある程度細かく想定する、そして3. リソースの確保。

    1. 当たり前ですが重要業務はそれぞれの会社によりさまざまです。そちらを一度洗い出しましょう。
    2. そしてシナリオは地震なのか噴火なのかパンデミック、サイバー攻撃など、会社所在地などを加味して決めます。
    ある程度細かく想定するというのは、例えばオフィスが使える状態か否か、電気が使える状態か否か、交通機関は機能しているかどうかなどです。
    これらを細かく設定しないとリソースを洗い出すことが難しくなります。
    3. リソースを確保できるか検討しましょう。

    従業員が一番大切

    実際に災害が起こってBCPに沿って業務を遂行しなければならない状況になって、実際どれくらいの従業員が協力してくれるでしょうか。
    自分も大変な状況下にあり、家族がいる場合は特に仕事どころではないかもしれません。
    しかし、定期的にBCPの見直し・共有・訓練を行っていれば従業員の皆さんは少しでもBCPを思い出し、事業継続に協力してくれると思いませんか。
    私はそこがBCPの重要なポイントだと考えております。

    経営陣と従業員が同じゴールを目指して

    BCP策定によって災害時には、経営陣は従業員を守る、従業員は会社を守るんだという意識を高めていただきたいです。
    ISOなど国際規格がありますが、対外的に見せるBCPよりも経営陣と従業員がコミュニケーションの場を設ける手段の一つとしてBCPを活用していただきたいのです。
    それがOne Size Fits Allではない、その会社独自のBCPのPDCAサイクルとなっていくのです。